絨毯、カーペットのお手入れ
カーペット(絨毯)は、ゴミやほこりが引っかかりやすく、時間が経つと、じゅうたんの目の中に入り込んでしまいます。
まめに掃除機を掛けましょう。
- カーペットの毛並みと逆方向に沿ってかけ、毛並みを起こすことによって、毛足の根本のほこりやゴミを吸い取ります。
- カーペット(ラグ)は、喘息・アトピーの原因となるダニの大量発生地です。温度が梅雨から夏の時期、冬場でも暖房している室内のカーペットはダニ・ノミの格好のすみかとなります。特にペットを飼われている家庭のカーペットは、ダニ・ノミが大量に発生します。
掃除機を掛けることでダニ・ノミの大量発生を抑えることができます。 厚めのじゅうたん(ラグ)はゴミや、ダニ・ノミの死骸・糞などが奥の方に沈んできます。掃除機でも汚れは十分取れませんので、アレルギー対策としても年に1、2回の絨毯クリーニングをおすすめいたします。
汚れの種類とシミ ・ 汚れの取り方
食品
- 紅茶・コーヒー類
- 水で固く絞ったタオルで拭く。生クリームやミルク入りのときは、台所用中性洗剤液で拭いて油脂をとる。
古いシミは、レモン片か酢で拭くと効果的。その後残った色はオキシドールで拭く。オキシドールは、漂白効果があります。 カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、場合によって漂白剤を使用します。 家庭ではカーペットはゆすぎが出来ないので漂白剤は使えません。絨毯は熱に弱いので、ドライヤーでは乾燥せずに、 風通しを良くして、自然乾燥してください。 - コーラ(サイダー類)
- 洗剤を入れたぬるま湯で拭く。重曹水で拭き取るのも効果があります。生地が毛羽立ってしまうので、こすりすぎないように。
- ビール・日本酒・洋酒
- 水またはぬるま湯を、布に含ませて、シミを吸い取らせるような感じでたたく。重曹水で拭き取るのも効果があります。
- ジュース(果実汁)
- 汚れてすぐのとき、水かぬるま湯を含ませた布で拭く。シミが残るときは、アンモニアか中性洗剤で落とす。カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、漂白剤を使用します。色が残った場合、カーペットは家庭ではゆすぎが出来ないので漂白剤は使えません。なるべく早く処理するように。
- スープ
- 洗剤をつけて絞ったタオルで拭く。仕上げにキレイなぬれタオルで十分に洗剤を拭き取って下さい。油分を残っている場合は、この作業を繰り返して下さい。
- 茶
- 紅茶と基本的に同じですが、古くなった茶渋は酢をつけ、重曹水で拭き取る。その後残った色はオキシドールで拭く。 オキシドールは、漂白効果があります。そのままにしておくと漂白で色が抜けたりしますので、効果があり次第、 絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、漂白剤を使用します。色が残った場合、カーペットは家庭ではゆすぎが出来ないので漂白剤は使えません。なるべく早く処理するように。
- あめ(キャンディ類)
- お湯に洗剤を溶かし、それで絞ったタオルで拭きとる。もし、あとが残っていたらアルコールで軽く拭く。 その後残った色はオキシドールで拭く。そのままにしておくと漂白で色が抜けたりしますので、効果があり次第、 絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。
- 卵
- 白身は洗剤溶液でたたき出す。黄身はベンジンなどで脂肪分を取り、白身と同じようにしてたたく。 洗剤は油性の汚れを落としてくれる台所用洗剤で。オレンジオイル等を使うと黄身も一緒に取れます。
熱湯はたんぱく質を取れにくくするので注意。 - チューインガム
- 氷片で固めて取り、細かく残ったものはベンジンでかすめ取ります。
- チョコレート
- タオルなどで拭いてから、先にベンジンでたたいて脂肪分を取る。その後、台所用洗剤、オレンジオイル等ででたたき出す。 台所用マジックリンも油脂を落とすのに効果があります。色が残りますので、漂白効果のあるオキシドールで拭く。 そのままにしておくと色が抜けたりしますので、絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。 カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、漂白剤を使用します。
- アイスクリーム・ジャム
- 粉末洗剤を山のように盛り上げ、ベトベトしたものを吸い取らせる。乾いてからブラシではねのけるか、 掃除機の隙間ノズルで吸引。その後絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。
- カレー
- 水かぬるま湯で絞った布または綿棒でたたく。 落ちなければ洗剤溶液(毛糸洗い用)で同様にしてたたき出す。色が残りますので、絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。
色が残ったら、漂白効果のあるオキシドールで拭く。 古いシミはオキシドールで漂白して暫く待ちます。そのままにしておくと 漂白で色が抜けたりしますので、効果があり次第、絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。色が残った場合、 家庭ではカーペット(絨毯)はゆすぎが出来ないので漂白剤は使えません。カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、漂白剤を使用します。色が残った場合、カーペットは家庭ではゆすぎが出来ないので 漂白剤は使えません。なるべく早く処理するように。 - ケチャップ
- 紙で拭き、酢で拭く。色が残ったらオキシドールで拭く。オキシドールに重曹を混ぜると漂白効果が高まります。 その後必ず絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。
カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、漂白剤を使用します。色が残った場合、カーペットは家庭ではゆすぎが出来ないので漂白剤は使えません。 なるべく早く処理するように。 - しょう油・ソース
- 乾いたタオルなどで、できるだけ吸い取る。台所用洗剤、オレンジオイル等を入れたぬるま湯で拭く。
古いシミはオキシドールで漂白して暫く待ちます。そのままにしておくと漂白で色が抜けたりしますので、 効果があり次第、絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。 - 生クリーム・バター・マヨネーズ
- お湯を含ませた布で拭く。油分が多いので、オレンジオイルまたは台所用マジックリンで、十分に拭く。 絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。
化学製品
- 口紅
- アルコールでこすり取り、洗剤を入れたぬるま湯で拭く。色が残った場合、オキシドールで漂白して暫く待ちます。 そのままにしておくと漂白で色が抜けたりしますので、効果があり次第、絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。
- クリーム(化粧用)
- タオルで拭いてから、オレンジオイルまたは台所用マジックリンで、十分に拭きとる。ティッシュで拭きすぎると紙くずが 絨毯に目詰まりしてしまいますので、なるべくタオルを使いましょう。
- 香水・化粧水
- オレンジオイルまたは台所用マジックリンで、十分に拭きとる。洗浄力のある洗剤はアルカリ性が強いので、 白いカーペット(絨毯・ラグ)は変色することがあります。お酢を付けたキレイな濡れタオルで、十分に洗剤を拭き取って下さい。 中和してくれます。
- マニキュア
- マニキュアの徐光液で注意深く取る。
- ファンデーション
- ファンデーションは油性と水性があります。オレンジオイルまたは台所用マジックリンで、十分に拭きとる。 洗浄力のある洗剤はアルカリ性が強いので、白いカーペット(絨毯・ラグ)は変色することがあります。 お酢を付けたキレイな濡れタオルで、十分に洗剤を拭き取って下さい。中和してくれます。残る場合はアルコールで拭く。
化学製品(インク・塗料)
- インク
- インクは水性と油性が有り、水性はオレンジオイルまたは台所用マジックリンを付けたぬれタオルを当ててたたき出します。 油性インクはシンナーでこすり拭き取ります。色が残ったらオキシドールで拭く。オキシドールに重曹を混ぜると漂白効果が 高まります。その後必ず絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。絨毯(カーペット)についたインクは十分取れないこと 多いです。
- 印肉(朱肉)
- 食用油をつけて拭き、洗剤で油を拭き取る。拭き広げないように注意する。色が残ったらオキシドールで拭く。 オキシドールに重曹を混ぜると漂白効果が高まります。その後必ず絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。 絨毯(カーペット)についた朱肉は十分取れないこと多いです。
- クレヨン・靴墨
- ひどい汚れはシンナーまたはアルコールを歯ブラシにつけて、たたく様にして取る。後、ぬるま湯でとる。 またオレンジオイルまたは台所用マジックリンで、十分に拭きとる。洗浄力のある洗剤はアルカリ性が強いので、 白いカーペット(絨毯・ラグ)は変色することがあります。お酢を付けたキレイな濡れタオルで、 十分に洗剤を拭き取って下さい。中和してくれます。
- 墨
- ご飯粒を練って糊状にし、シミの上にのせて汚れを移し取るようにしてつまみ洗いする。
毛羽たちやすい繊維は板の上にのせてヘラでしごく。墨は拡散しやすいので注意。 - ペンキ
- 油性のペンキはなるべく早くシンナー・ベンジンでたたき出す。完全にたたき出すのは難しい。
カーぺットの汚れは、テレピン油か市販のクリーナーで拭く。
その他
- 灯油
- 粉末洗剤をかけて、吸収させる。ブラシで払い、自然に蒸発させて乾かす。
窓を開けると乾きやすく臭いも飛ぶ。その後必ず絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。 - ふん(犬・猫)
- 漂白剤入りのクレンザーを盛り上げ、ベトベトしたものを吸い取らせる。
乾いてから掃除機のノズルで吸引。漂白剤は殺菌作用があり、臭気も消える。そのままにしておくと漂白剤で色が抜けるので、 効果があったら、必ず絞ったぬれタオルで十分拭き取ってください。カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、 漂白・殺菌・脱臭効果のあるオゾン水で洗います。 - 血液
- オキシドールで拭くと簡単。または、水洗いしてからせっけんかアルコールで洗い、アンモニア液に浸す。 古いシミもオキシドールで漂白。オキシドールに重曹を混ぜると漂白効果が高まります。その後必ず絞ったぬれ タオルで十分拭き取ってください。
- 尿
- お湯をかけながらタオルで何回か拭く。後、酢で拭く。カーぺットを少し浮かせて、 暫らく風通しをよくしておく。カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、漂白剤を使用します。色が残った場合、カーペットは家庭ではゆすぎが出来ないので漂白剤は使えません。 なるべく早く処理するように。
- かび
- ブラシではらう。ひどいときは、掃除機のノズルで取り去る。目の中のカビはオレンジオイルまたは台所用マジックリンを 付けたぬれタオルを当ててたたき出します。洗浄力のある洗剤はアルカリ性が強いので、白いカーペット(絨毯・ラグ)は 変色することがあります。お酢を付けたキレイな濡れタオルで、十分に洗剤を拭き取って下さい。中和してくれます。 カーペット(絨毯・ラグ)クリーニングでは、漂白剤を使用します。 色が残った場合、カーペットは家庭ではゆすぎが出来ないので漂白剤は使えません。なるべく早く処理するように。
- 泥
- よく乾かせて、指先で落としてからブラッシンぐ。後、洗剤を入れたぬるま湯を含ませた布で叩き落してから水で拭く。 オレンジオイルまたは台所用マジックリンを付けたぬれタオルを当ててたたき出します。洗浄力のある洗剤はアルカリ性が強いので、 白いカーペット(絨毯・ラグ)は変色することがあります。お酢を付けたキレイな濡れタオルで、十分に洗剤を拭き取って下さい。 中和してくれます。
- こげあと
- スチールウールで表面を軽く擦る。後、オキシドールを含ませたガーゼの上からアイロンをかけ漂白。
- サビ(鉄)
- 3%しゅう酸溶液を付けると取れてきます。しゅう酸は劇薬なので手などにかけないように。
- 嘔吐・吐瀉・げぼ
- 一般的な水洗いで洗浄可能ですが、胃酸(胃液)によって繊維が変色する場合があるため、速やかに洗浄してください。
クリーニングに出す場合も、事前にできる限りふき取るようにお願いいたします。