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石けんと合成洗剤の違い。デア絨毯工房は無添加石けんで洗っています

いつもデア絨毯工房をご利用下さいましてありがとうございます。
デア絨毯工房ではお客様からお預かりする絨毯・ラグ・カーペットを無添加石けんでクリーニングしており、ご家族の肌と地球環境にやさしいクリーニングを希望する方々からご支援をいただいております。

新しい春が到来して新シーズンを迎えたということで、ここでもう1度石けんと合成洗剤についてご紹介しようと思います。

 

石けんの誕生

石けんの誕生は、約1万年前と言われています。

大昔の人々が火を使うようになって獣の肉を焼いて食べていると、肉の油が燃え尽きた木の灰(アルカリ)と反応を起こしました。この未知の物質が汚れをよく落とすことが発見されたのが人類初の石けんと言われています。

石けんの製法は?

現在の石けん作りではもちろん肉を焼くことはしませんが、原料となる成分は昔と変わらず油脂+アルカリ剤です。
デア絨毯工房で使用している無添加石けんは「ケン化法」という製法で作られています。

ケン化法による石けんの製造方法を簡単にご紹介すると次のようになります。

★ケン化法の流れ
1.油脂・脂肪酸に苛性ソーダ・苛性カリを加えてよく攪拌する
2.1の混合物を加熱してケン化反応を起こす
3.できあがった石けんの元からニートソープ(石鹸素地)をとりわける

 

石けんは化学物質?安全なの?

石けんはもともと自然にある洗浄剤ではなく、人工物・化学物質であることはまちがいありません。
ただ、油脂とアルカリから作ることができて、製品としての石けんは900年以上も前から使われていると言われていますので、人間が作りだした化学物質だけど、安全性は歴史から確認されていると考えられます。

 

石けんの特徴

石けんには「界面活性作用を失いやすい」という特徴があります。
これはデア絨毯工房が合成洗剤ではなく石けんで水洗いをするとても大きな理由です。

界面活性作用を失いやすいとは?

界面活性作用とは、水と油という単体では決して混ざり合わないもの同士を混ぜ合わせる力のこと。
石けんの界面活性作用は水で洗い流すことで簡単に失われてしまいます。

界面活性作用がとてもよくわかるのがマヨネーズです。
マヨネーズの主成分は、油と酢ですので本来は混ざり合うことがありません。しかし、ここに卵黄を加えてよく混ぜ合わせると、あのとろみができるんです。
卵黄には界面活性作用のあるレシチンという成分が含まれていて、このレシチンによって油と酢の成分が結びつくことで混ざり合うのです。

石けんの界面活性作用には私たちの体の皮脂や汚れと結びついて落としてくれる作用があるのですが、水で洗い流すとそれ以上皮脂を取ることをしません。
残留洗剤の心配がいらないので、肌に優しい洗浄ができるのです。
生活排水も洗浄力を失っていますので環境に与える影響もありません。

 

合成洗剤で絨毯・ラグ・カーペットを洗う「シャンプー洗い」はなぜ怖いの?

ご家庭のお洗濯、シャンプー、ボディソープ、洗顔剤などでは合成の洗浄剤をお使いの方も多いと思います。私たちも合成洗剤はダメ!と全否定するつもりはまったくありません。

ただ、肌が弱くない方であれば特に問題はないのですが、肌が弱い方、アレルギー体質の方、赤ちゃん、高齢者などは肌が荒れる、かゆくなるなどの症状が出ることがあります。
これは合成洗剤は水で洗い流しても界面活性成分が損なわれることがないからとも考えられます。

 

界面活性成分が残ってしまった絨毯の事例


こちらは、お客様からお預かりした絨毯に水をかけて軽くブラッシングしたものです。洗剤は使っていません。

なぜこんなに泡立っているのかというと、前回の他店でのクリーニング方法が「シャンプー洗い」という方法だったから。
シャンプー洗いは合成洗剤とブラシで絨毯を洗浄して、汚れを含んだ泡を吸い取って乾燥させるという洗い方です。
水ですすぐことをしないので、床から外せない絨毯を洗うときには適しています。

シャンプー洗いの排水は絨毯の汚れを含んで真っ黒になっていますので、目の当たりにすると、「こんなに汚れていたんだ・・・」と驚かれるかと思います。

しかし、シャンプー洗いは水ですすぐことをせず乾かして終了となるので、この汚れた洗剤液は絨毯にも残っています。


こちらのお写真もデア絨毯工房の石けんの泡ではありません。前回の他社さんのシャンプー洗いのときから残っている泡なんです。
合成洗剤は時間が経っても界面活性作用を失うことがないために、水をかけて軽くブラッシングするだけでこんなに泡立ってしまうのです。

残留洗剤がある絨毯でお子さんが遊んだり、すやすや眠っていると思うと、健康面がとても心配になります。

 

デア絨毯工房は「すすぎ」にもこだわっています

合成洗剤は界面活性作用が失われないうえに、シャンプー洗いはすすぎをしない、これが怖いところです。

対して石けんの泡はすぐに界面活性作用が失われるとお伝えしましたが、デア絨毯工房では石けん成分と汚れを徹底的に取り除くために「すすぎ」にも強くこだわっています。


ブラッシングが終了したら丁寧に水で流します。

 


さらに時間をかけてたっぷりの水をかけて泡が消えるまで何度も何度も洗い流します。

デア絨毯工房には絨毯専用のクリーニング工房がありますので、床に広げた状態で隅々まですすぐことができるのです。

 


水を切って脱水します。
平織り絨毯のような薄くたためる製品で脱水しても問題ない場合脱水機にかけますが、それ以外の絨毯・ラグ・カーペットは形が崩れることを防ぐために手作業による水切り脱水をしています。

 

ここまで徹底して洗浄・すすぎを行いますので、デア絨毯工房のクリーニングは肌が弱い方やアトピー体質、アレルギー体質のご家族がいらっしゃる方にも安心してご利用いただけます。

 

クリーニングの「洗浄成分」「洗い方」にもぜひ注目して下さい

デア絨毯工房では家族みんなの肌に触れてやさしくくつろぐ絨毯・ラグ・カーペットだからこそ、本当に安心してお使いいただけるように肌にも環境にもやさしい無添加石けんで洗うこと、徹底的にすすいで汚れも洗浄成分も残さないことにこだわっています。

絨毯・ラグ・カーペットをクリーニングに出すときは、洗い方や使っている洗浄成分もしっかりと確認して安心できるお店にお願いして下さいね。

デア絨毯工房のご利用もお待ちいたしております。

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